● 第7章 ; 家族限定割引 <1>家族限定割引とは? 『家族限定割引』とは、運転者をいわゆる家族のみに限定することによってそれ以外の方が運転していたときの事故を補償するというリスクを排除することで、保険料を割引しようとする制度です。 通常、事故を起こすと保険の適用について、まず年齢条件と家族限定について確認することから始まります。そのくらい重要で、契約するときにもその車の使用用途に応じて充分考慮した上で契約をしなければなりません。 たとえば、ゴルフが大好きでしょっちゅう友人たちを誘って車でゴルフに行くような方の場合、車の運転を途中で交替してもらうことはないだろうか、とか、大きな車を持っているので友人の引越しに車を貸すことがあるだとか、自営業をやっていて車を従業員にも運転させることがあるなどという場合には、家族限定を付帯すると万が一の事故の場合にせっかく保険に加入していても補償されないということもありえますので、充分な注意が必要です。 では、家族というのはどの範囲までを家族というのでしょうか?? 家族限定特約の適用にあたり、家族の範囲は以下のように規定されています。 〜家族の範囲とは?!〜 ここで応用問題です。たとえば記名被保険者のこどもが離婚して実家の姓に復した場合で記名被保険者と別居している場合(つまり、出戻ったがそのまま実家とは別のところでひとり暮しをしているような場合)、『別居の未婚の子』にあたるでしょうか?? 答えはNOです。未婚の子の基準は、結婚歴がないことです。一度でも結婚したことがあれば未婚の子の扱いにはなりません。ただし、離婚後両親と同居している場合は、同居の親族として家族限定の範囲に入ります。 ところで、この『家族限定』特約はどのような車でも付帯することができるのでしょうか?? たとえば、法人の契約者などを考えてみましょう。 いま、仮に契約が?ABC商店になっているとします。記名被保険者も契約者と同じく?ABC商店となっています。その場合、記名被保険者の家族とはどの範囲を指すことになるのでしょうか?? 自動車保険の適用に当っては、法人には家族という概念がありません。したがって、法人には『家族限定』特約を適用することができないのです。 もし契約者が法人?ABC商店になっていて、記名被保険者がその代表者であるDさんという個人の名前になっていた場合は、そのDさんにとって家族の概念が適用されますので、『家族限定』特約を付帯して契約することができるようになるのです。 このように、法人には『家族限定』特約が付帯することができないため、適用となる車種も一部の自家用車に限定されています。 最近では運転者限定の中には、『家族限定』よりもさらに運転者の範囲を絞る『本人限定』特約や『本人・配偶者限定』特約などといった特約も、保険会社によっては扱っているところもあります。その場合は家族のなかでもさらに運転者が限定されるため、リスクが軽減されることから更に保険料が安く設定されているのです。 次へ